橋梁の維持管理にて、歩道橋へ大型重機などの衝突などによる変形が生じた場合、変形を修繕するために、変形の範囲を調査する必要があります。
調査の方法として、従来は、人間がコンベックスで、変形している範囲を測り、メモで記録を取っていました。

鋼材の変形は、変形していない部分との境目が滑らかに変化しているため、変形の有無の確認には、アルミ標尺などを添えて平坦度を目視で確認していました。そのため、誤差が生じやすく、また、修繕範囲が過少になる事を防ぐために過大に範囲を記録する懸念があります。

NuBasによる差分解析を実施する事で、変形の量と範囲をデジタル値で把握する事が可能になり、計測者によるバラつきも無く、高い精度で変形範囲を計測することができました。

コンベックスによる歩道橋の変形計測は、交通規制や夜勤作業を伴う事が多いですが、地上型レーザースキャナーによる点群取得に置き換える事で、以下のようなメリットがあります。

• 交通規制を行う事無く日中に対応が可能
• 規制を行わないため、交通渋滞を発生させない
• 渋滞が発生しないため、交通事故発生リスクの低減
• 夜間作業(高負荷作業)の削減
• 高所作業による危険リスクの低減